全社
全社とは、全国社会人サッカー選手権の略称です。
本大会は、2025年10月11日(土)から10月15日(水)まで青森県で開催されます。 大会概要は以下の通りです
- 参加チーム: 全国9地域の代表32チームが参加します。
- 大会形式: トーナメント方式。
- 試合形式: 前後半40分の80分で行われ、同点の場合はPK戦で勝敗を決定します。
- 地域CL出場権: 大会上位4チームのうち、地域リーグ所属でJFL入りを希望する上位3チームに、全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場権が与えられます。
この大会は、Jリーグ、JFLに所属していない社会人チームの日本一を決める大会となります。
Jリーグ参入を目指すチームにとって、地域CL出場権を獲得するためにも、ベスト4以上を目標に勝ち進んでいきたいところです。
Jリーグへの道のり
全社を観ていく上で、まずは、社会人サッカーチームが、Jリーグに参入するための道のりについて説明します。
社会人サッカーチームがJリーグ(J3)に到達するまでの道のりは、主に以下のステップで構成されます。
1. 地域リーグ
全国9つの地域に分かれた地域リーグで上位を目指します。
2. 全国社会人サッカー選手権大会(全社)
地域リーグ所属チームにとって、全社で上位入賞することはJリーグへの重要なステップです。
- 出場権獲得: 各地域の予選を勝ち抜いたチームが全社に出場します.
- 地域CL出場権: 全社でベスト4以上かつJFL参入意思のある成績上位3チームに、**全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)の出場権が与えられます.
3. 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)
地域リーグを勝ち上がってきたチームにとって、JFL昇格をかけた最終関門です.
- 大会形式: 4チームずつ3つのグループに分かれて一次ラウンドを行い、勝ち抜いたチームが決勝ラウンドでJFL昇格を争います.
- JFL昇格: 地域CLで優勝するとJFLへの自動昇格、準優勝の場合はJFL下位チームとの入れ替え戦に勝利するとJFL昇格となります.
4. 日本フットボールリーグ(JFL)
JFLはJリーグの下に位置する全国リーグであり、Jリーグ昇格の最終ステップとなります.
- Jリーグ(J3)昇格条件: Jリーグの公式情報によると, JFL所属クラブがJ3に昇格するためには、J3クラブライセンスの交付を受け、以下の条件を満たす必要があります。
- JFLシーズン最終順位が2位以内. (※以前は4位以内かつ百年構想クラブの上位2クラブとされていた時期もあります)。
- ホームゲームの1試合平均入場者数が2,000人に到達し、年間入場料収入が1,000万円に到達していること.
- 入れ替え戦: JFLの成績によっては、J3との入れ替え戦に参加し、勝利すればJ3昇格となります.
5. Jリーグクラブライセンス
Jリーグに昇格するためには、Jリーグクラブライセンス(J3、J2、J1)の交付を受けることが必須です.
- J3クラブライセンス: 競技、施設、人事体制・組織運営、法務、財務の5種類の基準を満たす必要があります.
- スタジアム基準: Jリーグのスタジアム基準は、収容人数や屋根の設置など、厳格な条件が設けられています. 2025年度用のJリーグスタジアム基準によると, 5,000人以上収容可能で全席個席であることなどが求められます.
これらのステップをクリアし、J3への昇格を果たした後、J2、J1へと昇格していくことができます。
このように、全社は、J5相当に該当する地域リーグに所属する社会人サッカーチームの全国大会なのですが、J4相当に該当する日本フットボールリーグ(JFL)に昇格するために、非常に大きな意味を持つ大会となります。
全社 日程
試合日程は以下の通りです:
| ラウンド | 日程 |
|---|---|
| 1回戦 | 10月11日(土) |
| 2回戦 | 10月12日(日) |
| 準々決勝 | 10月13日(月) |
| 準決勝 | 10月14日(火) |
| 3位決定戦・決勝 | 10月15日(水) |
5日間のトーナメント戦で優勝を決定するという非常にタイトな日程となっています。
ターンオーバー等の采配や選手層の厚さが、ポイントとなる大会です。
全社 出場チーム 組み合わせ
北海道代表 北海道十勝スカイアース
北海道代表 ASC北海道
東北代表 コバルトーレ女川
東北代表 一目千本桜FC feat. S.U.F.T.
関東代表 VONDS市原FC
関東代表 東京23FC
関東代表 厚木はやぶさFC
関東代表 東京国際大学FC
関東代表 東邦チタニウム
関東代表 南葛SC
関東代表 桐蔭横浜大学FC
北信越代表 福井ユナイテッドFC
北信越代表 富山新庄クラブ
東海代表 VENCEDOR MIE UNITED CLUB
東海代表 FC.ISE-SHIMA
東海代表 中京大学FC
東海代表 FC刈谷
関西代表 FC BASARA HYOGO
関西代表 AS.ラランジャ京都
関西代表 アルテリーヴォ和歌山
関西代表 Cento Cuore HARIMA
関西代表 守山侍2000
中国代表 福山シティFC
中国代表 SRC広島
中国代表 ベルガロッソいわみ
四国代表 レベニロッソNC
四国代表 FC徳島
九州代表 FC延岡AGATA
九州代表 ジェイリースFC
九州代表 ヴェロスクロノス都農
九州代表 KMGホールディングスFC
組み合わせはこちらの全国社会人サッカー連盟のホームページからご覧ください。
https://www.jffms.jp/uploads/2025/09/064cb733792f16c5c6b5fd93fef0aaaa.pdf
全社 展望
昨年の大会結果を見ると、九州リーグ所属チームが上位に進出していましたし、今大会直前に行われた第79回国民スポーツ大会においても、九州代表ジェイリースFCが準優勝を果たしていることからも、今大会においても、九州代表チームの躍進が予想されます。
加えて、激戦を勝ち抜いてきた関東リーグ所属チームも目が離せません。
連戦の中、勝ち抜くチーム力、選手層やベンチワークが勝敗を分けると思いますし、PK戦も多く見られると思います。
私が注目しているチームは九州リーグ1部所属のFC延岡AGATA。
今シーズンは九州リーグ3位という結果であったが、上位チームとの試合は、結果、内容とも五分以上の戦いをしていました。
本大会でも初戦を勝利して勢いに乗れば、上位に進出する可能性も十分にあると思います。
このFC延岡AGATAの初戦の相手は、なんと関東リーグ1部所属の東邦チタニウム。
東邦チタニウムは、関東社会人リーグ1部で、今シーズン3位となっています。
1回戦から強豪チーム同士の戦いとなっており、注目の一戦です。
勢いに乗り、JFL昇格への波に乗るのは、果たしてどのチームになるのでしょうか。
また、全国社会人サッカー連盟のホームページに記載されていましたが、YouTubeで全試合ライブ配信されるそうですので、是非ご覧ください。
注目の試合はこちら↓
その他、全試合はこちらからご覧いただけます↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PLmrmA9jKPBLwY1YOLIfdH8AmSzeVEoG6_
![]() |
新品価格 |



コメント