2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 京都産業大学対立命館大学

ラグビー

10月12日に宝ヶ池球技場で行われた京都産業大学対立命館大学の試合を観戦した。
このカードは、6月22日に天理親里ラグビー場で行われた春季トーナメント決勝の再戦であった。
春季トーナメントでは、立命館大学が京都産業大学に29対12で勝利して、歴史的快挙となる初優勝を果たしている。
秋のリーグ戦は、どのような展開になるのか注目の一戦であった。

試合内容

試合は京都産業大学ボールでキックオフ。
立命館の非常に高い集中力で、試合に入って試合の流れを掴み、果敢にゴールに迫ったり、ペナルティゴールを狙ったりしたが、京都産業大学も意地のディフェンスで得点を許さない。
すると、前半13分、京都産業大学がトライを先制する。
その後もお互いに高い集中力で試合が進み、前半は立命館7-14京都産業で試合を折り返した。
後半も一進一退の攻防が続く。


京都産業大学が縦への強い突破を見せれば、立命館大学も展開ラグビーで対抗。
立命館大学は後半15分、敵陣ラインアウトから右へバックス展開、連続攻撃の末、15番久保田がラインブレイクして最後は14三浦がトライを挙げた。
この時点で得点は立命館19-28京都産業となり、立命館大学の追い上げムードが会場に漂っていた。


しかし、後半30分、36分に、京都産業大学が連続してトライを挙げる。
時間的に見て、この連続トライで勝負が決まった。
立命館大学も最後まで意地を見せるが、京都産業大学がリードしたまま試合終了。最終スコアは立命館24-47京都産業となった。

勝敗のポイント 「見えないプレッシャー」と「したたかさ」

勝敗のポイントは、
見えないプレッシャーしたたかさである。
立命館大学は、試合に入りが良かったが、先制点を取り切れず、常に追いかける展開になり、常にプレッシャーと戦っていたことが、あと一歩のところでトライを取り切れなかった要因となった。
この見えないプレッシャーは、春季リーグで優勝し、他のチームからの標的となった時から始まっていた。
春季リーグ優勝という快挙の裏側に、追いかけれるプレッシャーと常に戦っていたのだろう。
いつも通りのプレーが、秋のリーグ戦では上手くできていなかった。
京都産業大学は、したたかさがあった。
特に後半の勝負どころでの、クイックスローからのトライは、選手、レフリー、観客、誰もが意表をつかれたプレーだった。
スローフォワードをすれば、相手ボールのスクラムからプレーが再開されるというルール。
しかし、スローフォワードのボールが、そのままタッチラインから出れば、相手はスクラムかラインアウトを選択できるというルールなのである。
あの場面、追い上げムードの立命館大学のパスは惜しくもスローフォワードとなり、立命館大学の選手らは、ミスした選手への励ましや、チームを鼓舞したりしながら、次のスクラムへと誰もが切り替えていた。
しかし、京都産業大学の選手は、そのような立命館大学の押せ押せムードを逆手にとるかのように、スローフォワードしたボールがタッチラインを割ったことを確認し、したたかに隙を伺い、ラインアウトからクイックスローでボールを投入、ボールを受けた選手がそのままゴールラインまで走りきったのだ。
この得点が、勝敗の分かれ目だった。
しかも、京都産業大学はゴールキックを正確に成功させ、一瞬で7点を奪い、立命館大学の心を折ったのだった。
立命館大学選手の精神力も素晴らしく、心を折られても何度もチャレンジを続けたが、追いつくことができず、結果的にこの得点が勝負を決めたと言っても良いだろう。

立命館大学の奮起 関東強豪チームに挑む京都産業大学

お互いの持ち味が出た試合は、京都産業大学の勝利となったが、立命館大学の展開ラグビーは十分強豪チームに通用するので、決して悲観的になることはない。
能力の高い選手、勇敢なタックルができる選手もたくさんいるので、今後の奮起に期待したい。
京都産業大学も、大学選手権に向け、さらに精度を上げていき、関東強豪チームに挑む姿を楽しみしている。
今後も関西大学ラグビーAリーグから目が離せない。

mollyのプロフィール
この記事を書いた人
morino0025@gmail.com

大阪市在住のスポーツライターです。
スポーツで目標に向かって取り組むアスリートをピックアップし、モチベーションとなるような記事を作成していきます。
スポーツ経験は「ラグビー」、趣味は「ボディメイク」
主に作成するスポーツ記事は、サッカー、ラグビー等のチームスポーツです。

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