第61回全国社会人サッカー選手権大会 東邦チタニウム対FC延岡AGATA

サッカー

10月11日(土)十和田市若葉球技場で開催された第61回全国社会人サッカー選手権大会1回戦、関東代表東邦チタニウム対九州代表FC延岡AGATAの試合を観戦した。
この秋、一番の寒さだということで、防寒着が必要なくらいの気温となっていたが、試合会場は暑い熱気に包まれ、サポーター達の応援が響いていた。
JFL昇格を目指す両チームにとって負けられない一戦。勝敗のポイントは、
「先制点」
「得点を生み出す力」
だった。

前半 一瞬の隙を逃さない東邦チタニウム

前半、お互い激しいボールの争奪が繰り広げられた。
東邦チタニウムは、身長の高い選手が多く、力強さがあった。
ロングボールを蹴り込み、高さとフィジカルでボールをキープして攻める。
一方延岡AGATAは、ドリブルとパスワークで相手を崩すという、チームカラーが相反するチームの戦いであった。
前日に行われた日本代表対パラグアイ代表戦のような試合展開となった。
延岡AGATAの選手は背の高い東邦チタニウム選手の、フィジカルと伸びてくる足に戸惑い、ボールを上手く保持できず、前半序盤は東邦チタニウムの圧力が上回った展開となった。
しかし、そんな中でも延岡AGATAは巧みにボールを繋き、前半29分竹村選手、前半21分に吉武選手とシュートを放ったが、ゴールキーパーにキャッチされ、得点にはならなかった。
延岡AGATAは、東邦チタニウムの圧力を感じ、序盤は特に、いつもどおりのプレーができなったように見えた。
そのような中、東邦チタニウムの圧力にも慣れ初めて、徐々に延岡AGATAのペースになりつつあったが、東邦チタニウムは前半34分、ロングボールからボールをキープし、左サイドからクロスをあげる。
すると、そのボールは延岡AGATAの選手の頭上を通り越し、東邦チタニウムの選手に渡り、そのまま強烈なシュートを叩き込み、一瞬の隙を逃さない東邦チタニウムが先制した。
1点を先制されたFC延岡AGATAは、前半のうちに追いつこうとギアを上げて攻めるが、前半は1−0で終了した。

後半

後半、東邦チタニウムの戦術は変わらず、リードしたことでより明確化された。
ロングボールを高さでキープして起点をつくる。
ディフェンスは組織的に激しく跳ね返す。
この繰り返しで、時間をつかいながら、時にはカウンターでチャンスを演出した。
一方追いかけるFC延岡AGATAは、背の高い、足の長い相手に、中央をこじ開けるのが難しい展開で、昨日行われた日本代表対パラグアイ代表戦の解説者も言っていたように、「新幹線のアイスより固い」等という表現に合う、東邦チタニウムの固いディフェンスに対し、攻め切ることができない状況であった。
しかし、フォーメンションの変更や、交代選手の投入で、FC延岡AGATAはサイドを起点として、クロスを上げるようになり、何度か得点チャンスを演出できるようになった。
しかし、1点は遠く、そのまま試合終了となった。

勝敗のポイント

勝敗のポイントとなったのは、東邦チタニウムからすると、「先制点」
FCの延岡AGATAからすれば、「得点を生み出す力」だった。
40分ハーフという試合時間で、最大限の力を発揮した東邦チタニウムが勝利したという内容だった。
東邦チタニウムはワンチャンスだったかも知れないが、得点の形をチームで共有していたことが勝利の要因だった。
東邦チタニウムは、トーナメント戦を勝ち抜く上で、とても大事な先制点をとるということや、トーナメントを勝ち抜くための戦術が徹底されていたので、今後も勝ち上がっていくことが予想できるので、見ていきたいと思う。
一方、FC延岡AGATAは、シュート数は多くあったが、決めきることができなかった。
前述したとおり、東邦チタニウムの圧力で、思い通りのプレーができなかった。
また、FC延岡AGATAは後半途中で戦い方を修正し、サイドからのクロスで得点チャンスを演出したが、無情にも時間は過ぎ、最後まで得点を生み出すことはできなかった。
「得点を生み出す力」が足りなかった。
青森県の地で、関東と九州の強豪チームが対戦し、お互いの持ち味をぶつけ合った試合は、東邦チタニウムに軍配が上がった。
この試合に関わった選手、スタッフ、サポーター等の皆さんお疲れ様でした、

mollyのプロフィール
この記事を書いた人
morino0025@gmail.com

大阪市在住のスポーツライターです。
スポーツで目標に向かって取り組むアスリートをピックアップし、モチベーションとなるような記事を作成していきます。
スポーツ経験は「ラグビー」、趣味は「ボディメイク」
主に作成するスポーツ記事は、サッカー、ラグビー等のチームスポーツです。

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