親から子供へのコーチングについて

メンタル

子供がスポーツをしていく上で、家庭環境等によりますが、親が子供に指導する機会があると思います。
親が経験してきたスポーツであれば、尚更、指導すると思いますが、その際の注意点や、コーチングの重要性について説明していきます。
親の経験則だけでなく、コーチングの技術を身につけることが子供の未来を作っていきますので、参考にしていただければと思います。

コーチングとは

私は、ミスターラグビー平尾誠二さんの講話を聞いた事があります。
平尾さんは、もともと「コーチ」という意味は、「目的地に連れていってくれる乗り物(馬車)」という意味だと仰られていました。
つまり、選手を目的に導くのがコーチの役割であり、押し付けるような指導ではなく、
選手の主体性を引き出し、精神的な成長を促す
指導こそがコーチングだとうことです。

コーチングのメリット

コーチングは、単に技術指導をするだけでなく、選手の話に耳を傾け、質問を投げかけることで選手の内面にある「答え」を導き出すことを重視した、対話型の指導方法です。
これは一般的な「ティーチング」とは異なり、答えを「教える」のではなく、選手自身が「気づく」ことをサポートする点に特徴があります。
コーチングのメリットは、
主体的に考え行動できる人材の育成、モチベーションの向上と維持、自己の可能性を引き出すこと
が挙げられます。

コーチングで重要なこと

聞く力

選手から効果的に話を聞くことは、コーチングにおいて選手との信頼関係を築き、自主的な成長を促すために非常に重要です。
選手の話を注意深く聞き(傾聴)、内面にある考えや感情を引き出すための質問を投げかけたり、
選手に「どうすればいいか」という余白(課題)を与え、自ら考える力を養います。
このように、具体的な指示をすぐに出すのではなく、「問い」と「余白」を上手く使って、選手自身の成長を引き出すことが重要です。

伝える力

聞く力の、「問い」と「余白」とは逆で、伝える時は具体的に伝えることが重要です。
「伝える力」とは、情報を相手に明確かつ効果的に伝達する能力であり、「コミュニケーション力」とも言い換えられます。
相手に理解してもらうために、言葉選びや構成を工夫し、必要に応じて身振り手振りや表情などでも合わせて伝えることも大事です。

注意点 

コーチングの注意点には、
相手の成長意欲や経験が不可欠であること
信頼関係の構築が重要であること
答えを先に与えず、相手の思考を尊重すること
果が出るまでに時間がかかるため、継続的な取り組みが必要であること
が挙げられます。
これらを理解せずに行うと、コーチングの効果を十分に得られないだけでなく、相手の主体性を損ねる可能性もありますので注意が必要です。
焦らず、相手の立場に立って進めていくことが大事です。

叱り方

  • プレーは叱っても、人格は責めないこと
    選手を指導する際に、行動と人格を切り離して叱ることを徹底して下さい。
  • 必ずフォローすること
     叱った後は必ずフォローし、選手との信頼関係を保つように努めて下さい。
  • 他人と比較しないこと
    選手個々の個性や能力を尊重し、他人との比較でモチベーションを下げさせないように配慮して下さい。
  • 長時間叱らないこと
    叱責は短時間で済ませ、反省や次の行動につなげることを重視して下さい。
  • 叱る相手の性格や状況に応じること
    1対1で話すか、チーム全体の前で話すかを使い分けるようにして下さい。

親から子供へのコーチング

子供にとって一番のコーチは親です。
親は、誰よりも子共の話に耳を傾けられますし、、問いかけたり、課題を与えたりすることもできます。
子供にとって、最高のスポーツのコーチ、最高人生のコーチなのですから、子供の自主性を育むコーチングを実践しない理由はありません。
9歳から13歳までのゴールデンエイジと呼ばれる時期に、最高のコーチングを実施して、最高のアスリートに育ってもらいたいと思います。

まとめ

特にサッカーやラグビー等スポーツは、試合中に同じシチュエーションになることはありません。常にボールが動いている状態ですし、相手の動きも異なってきますので、一つひとつの局面で「自ら考えて動くこと」ができないと、良い選手になれません。
また、子供が将来、アスリート人生を歩んでいく中で、様々な判断をしていく場面がやってきますが、その時に適切な判断をして、自分で道を選んでいかないといけません。
ですので、言われるがままではなく、自ら考えて行動し、自ら考えて問題を解決できる力を、子供の頃から養っていくことが大事です。
それらの力が身に付けられるよう、導いていくのがコーチの役割です。
親から子供へのコーチングについては、前述したとおりで、やらない理由はありません。
この記事を見た親の方は、子供に対して最高のコーチングを実践して欲しいです。
そして、最強のアスリートが生まれることを期待しています。

ご一読ありがとうございました。

mollyのプロフィール
この記事を書いた人
morino0025@gmail.com

大阪市在住のスポーツライターです。
スポーツで目標に向かって取り組むアスリートをピックアップし、モチベーションとなるような記事を作成していきます。
スポーツ経験は「ラグビー」、趣味は「ボディメイク」
主に作成するスポーツ記事は、サッカー、ラグビー等のチームスポーツです。

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