ようこそFC.ISE-SHIMAへ!伊勢志摩からJリーグを目指す、僕らのクラブ

Jリーグのクラブがない数少ない県の一つ、三重県。この地にJリーグクラブを誕生させるという大きな夢を掲げ、地域の期待を一身に背負って戦うチームがあります。それが、伊勢市や志摩市などを拠点とする「FC.ISE-SHIMA」です。彼らは単なるサッカークラブではなく、地域と共に成長し、スポーツの力で街を元気にするための挑戦者たちです。まずは、クラブの基本情報をのぞいてみましょう。

項目概要
クラブ名FC.ISE-SHIMA
ホームタウン三重県中南勢地域(伊勢市、志摩市、鳥羽市など)
大きな夢Jリーグ加盟
クラブの顔理事長 小倉隆史

このクラブがどのようにして生まれ、どんな選手たちが夢を追いかけているのか、その歴史と情熱の物語を紐解いていきましょう。

クラブの誕生:地域の活性化を願って

FC.ISE-SHIMAの物語は、2012年に開催された「志摩経済サミット」から始まります。地元・伊勢市出身の元サッカー選手、中田一三氏が「スポーツと自然環境を生かした町づくり」を提案したことが、クラブ設立のきっかけでした。この熱い想いが地域の人々を動かし、翌2013年、既存のチーム「ピクシーBC」を引き継ぐ形でFC.ISE-SHIMAが正式に誕生したのです。

クラブは発足直後から快進撃を見せ、驚異的なスピードでカテゴリーを駆け上がりました。

  • 2013年: 発足初年度に三重県社会人サッカーリーグ2部で優勝し、1部へ昇格。
  • 2014年: 東海社会人サッカートーナメント大会を制し、東海社会人サッカーリーグ2部へ昇格。
  • 2015年: 東海リーグ2部で2位に入り、1部へ昇格。

わずか3年で東海地方のトップリーグに到達したクラブ。その原動力となっているのは、仕事とサッカーという二つの舞台で戦う、ひたむきな選手たちの存在です。

選手たちの素顔:仕事とサッカーを両立する「働くアスリート」

FC.ISE-SHIMAの選手たちの最も尊敬すべき点は、彼らがフルタイムのプロフェッショナルではなく、地域社会で働きながらサッカーに情熱を注ぐ「働くアスリート」であることです。

選手たちの日常は非常にハードです。平日は朝に集まってサッカーのトレーニングを行い、午後からはそれぞれの職場へ向かいます。試合がある週末も休む暇はなく、サッカーへの強い愛情と揺るぎない覚悟がなければ成り立ちません。ここでは、チームを象徴する2人の選手を紹介します。

フォワード:西口亮城選手 (Forward: Ryoki Nishiguchi)

その代表格が、ここ伊勢で生まれ育ったストライカー、西口亮城選手です。普段は市内の真珠加工会社で働いています。職場の同僚も彼の夢を理解し、試合会場へ応援に駆けつけるなど、地域からの温かいサポートが力になっています。

フォワード:濱田竜輝選手 (Forward: Tatsuki Hamada)

昨シーズンの東海リーグでMVPと得点王に輝いたエースストライカー。ピッチでは気迫あふれるプレーを見せる彼ですが、普段は福祉施設で働き、利用者の方々に優しく穏やかに接しています。濱田選手はこう語ります。「サッカーがあって今のお仕事もさせていただいてるので、サッカーが今できてるっていうことに対してすごく幸せです」。仕事とサッカー、その両方に誇りを持ち、感謝の気持ちを忘れない姿勢が、彼らの強さの源泉なのです。

このひたむきな姿勢は、クラブを率いる元日本代表の小倉隆史理事長も高く評価しています。 「練習やってで仕事してていう毎日、もっともっと上のレベルでやりたい、そのに対して努力してる姿っていうのは尊敬できますし、よくは頑張ってますよ。あの、直接は言いたくないですけど」

Jリーグへの険しい道のり:あと一歩の悔しさと、新たな挑戦

選手たちの努力にもかかわらず、Jリーグへの道のりは平坦ではありません。Jリーグ(J3)にたどり着くためには、いくつもの高い壁を乗り越える必要があります。

  1. 東海社会人リーグ1部 (Tokai Adult Soccer League 1st Division): 現在地
  2. 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ (Regional Champions League): リーグ優勝チームなどが参加する、JFL昇格をかけた全国大会
  3. JFL (Japan Football League): Jリーグのすぐ下に位置するアマチュア最高峰の全国リーグ
  4. Jリーグ (J3) (J-League): クラブの最終目標

FC.ISE-SHIMAは、この険しい道を一歩ずつ進んできました。その戦いの歴史には、歓喜と涙のドラマがあります。

2021年:JFLまで、あと一歩 全国地域サッカーチャンピオンズリーグを勝ち抜き、ついにJFLチームとの入替戦にたどり着きました。しかし、試合はセットプレーから3点のリードを許し、後半に2点を返す猛追を見せるも2-3で惜敗。JFL昇格という目標まで、本当にあと一歩のところまで迫りましたが、夢は叶いませんでした。

2024年:リーグ初優勝と、新たな壁 悔しさをバネにチームは成長し、2024年、ついに東海社会人リーグ1部で悲願の初優勝を成し遂げました。しかし、その後の全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは3連敗を喫して1次ラウンドで敗退。再び高い壁に阻まれましたが、彼らの挑戦は終わりません。

地域と共に:ピッチの外での大切な活動

FC.ISE-SHIMAは、クラブ理念に「地域とともにスポーツでもっと幸せな街へ」という言葉を掲げています。その言葉通り、ピッチの外でも地域に貢献するための様々な活動に積極的に取り組んでいます。

  • 次世代の育成 子どもたちを対象としたサッカースクールを開いたり、地域の学校を訪問したりして、スポーツの楽しさや夢を持つことの大切さを伝えています。
  • 地域のイベント参加 地域の病院のお祭りやスポーツイベントに選手たちが参加し、住民の方々と直接ふれあう機会を大切にしています。
  • にぎわいの創出 ホームゲームを開催することで、多くの人々がスタジアムに集まり、地域に活気と一体感を生み出しています。

FC.ISE-SHIMAを応援することは、選手たちの夢を後押しするだけでなく、伊勢志摩地域全体の活性化を支えることにも繋がるのです。

FC.ISE-SHIMAを応援しよう!

仕事とサッカーを両立させながら、ひたむきにJリーグを目指す選手たち。彼らの夢を一緒に追いかけてみませんか?

一番の応援は、ホームスタジアムの「伊勢フットボールヴィレッジ」に足を運び、ライブで声援を送ることです。選手たちの熱いプレーを間近で感じれば、きっとあなたもチームの虜になるはずです。最新の試合日程やクラブの情報は、公式サイトやSNSでチェックしてください。

プラットフォームリンク
公式サイトhttp://fc-iseshima.org
公式X (Twitter)https://twitter.com/fc_ise_shima
公式Instagramhttps://www.instagram.com/fc.ise_shima/

選手たちと共に、Jリーグへの夢を追いかけましょう!

以上です。
ご一読ありがとうございました。

mollyのプロフィール
この記事を書いた人
morino0025@gmail.com

大阪市在住のスポーツライターです。
スポーツで目標に向かって取り組むアスリートをピックアップし、モチベーションとなるような記事を作成していきます。
スポーツ経験は「ラグビー」、趣味は「ボディメイク」
主に作成するスポーツ記事は、サッカー、ラグビー等のチームスポーツです。

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